【故宮博物院の名蹟】王 蒙・具区林屋図(軸装) 紙本・設色/解説書付・渋箱および桐箱入り80000

   

元時代 軸装(212.0×73.6cm) 紙本・設色 王蒙(一三〇八〜一三八五)は浙江呉興の人。

字は叔明。

かの詩書画に長じた交人として著名な趙孟頫の外孫にあたり、香光居士と号し、また元末には乱を避けて杭州」の近くにある黄鶴山に隠居したことから黄鶴山人、黄鶴山樵とも号しました。

画については祖父・趙孟頫の影響を受けましたが、のちに至ってすすんで唐宋時代の名蹟に親しく学んで新たに画風を築き、山水の構図に独自の境地をきり拓いたといわれます。

この図は具区(太湖)の一角に重なりあって続く山々や、霜林中の家屋、また山間の滔々たる清流が岸辺を洗うさまを繊細、華麗な筆致で描写。

王蒙の創案になるという山や石のひだを渇筆で描く皴法”解索皴”で写し取られた岩肌と、津動的な波紋が見事に調和しています。

この佳作の最大の特徴は、繁雑にしてなお簡素な趣きと、濃厚にしていよいよ清楚な味わいが、観るたびに深まってゆく魅力にあるといましょう。

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